当時は一人一台端末はなかったけども、この研究があったから今があるのだと思う.
高橋純,佐藤和紀,横溝卓也,水谷年季,安里基子,青木栄太,清水悦幸(2018)児童が学習過程を身につけるための学習シールの活用.日本教育工学会第34回全国大会講演論文集:765-766
JSET34_pp765-766_takahashi本実践にあたって、特に春日井市の久川先生には御世話になった.シールの有用性を証明してくださった.本当にこういう新しいことを上手に実践してくださるのはありがたいし、素晴らしい指導力の先生だと思う.
学会発表時は、シールである必要がないとか、手で書けば充分とか、批判的な質疑が続いた.でも、久川実践、渋谷での実践のおかげで持ちこたえたと思う.シールというツールがあるから、子供に伝わるし、実践が普及する.しかし、やっぱりノートで行うことの限界.学習過程が本当に威力を発揮するのは一人一台端末になってからだと思う.
ノートであれば、情報の収集をした事項をまずはノートに書く.そして、整理・分析で表などに書き写し、それらからまとめる.何度も何度も同じことを書く羽目になる.付箋紙に書くという意見もあったが、これも難しい.しかし、ICTだとデータの再利用がしやすい.図表も使いやすい.結局、一人一台端末が導入されるまで実践が下火になってしまったが、それでも実践を続けてくださったのは本当に感謝しかない.一人一台端末のスタートダッシュはここにあったと思う.