情報活用能力チェックリスト

情報活用能力チェックリストは,
情報活用能力に関する学習経験を評価します.

本チェックリストは,児童生徒が定期的に回答することで,学習経験の深まりを把握し,学習指導に役立てることを意図しています.また,教員が情報活用能力の指導状況や,その体系を把握するために回答しても有用でしょう.

本サイトでは,学校や学級において,児童生徒がチェックリストに回答し,それらを蓄積,比較するための方法を提供します.

(1)利用登録

https://jkc-admin.takalab.jp/ の「利用登録」で利用の登録を行います.
登録は教育関係者に限られており,メールアドレスが必要です.

(2)チェックリストの実施

 1.「新しいクラスを登録」します.
 2.「学年」と「クラス名」を登録します.
    児童の氏名は不要です.
 3.「新しいチェックを登録」します.
 4.「アドレスを取得」し,URLを取得します.
 5. URLを児童に伝え,パソコンで児童が回答します.
 6.「チェック結果」で結果を閲覧やダウンロードができます.

 また,再びチェックを行う際は,3の「新しいチェックを登録」から始めてください.2度目以降のチェックでもURLは変わりません.

(3)情報活用能力チェックリスト操作マニュアル

  詳しい活用方法は,マニュアルPDFを御覧ください.

(4)結果の表示例

 6回のチェック実施のうち,1回目の結果を表示した例
(開発中の画面であり,実際の値ではない)

グラフ表示をした例
(開発中の画面であり,実際の値ではない)

(5)Q&A

Q. 何に基づいてチェックリストを開発しましたか.
A.  文部科学省 「情報活用能力の体系表例(2019)」のステップ1~3(小学校段階を想定)に基づいて,網羅的に項目を検討しました.学習経験を評価する観点から,網羅的であることを重視していますので,44項目と少し多くなっております.

Q.  6年生で何点だと合格ですか?
A.  本チェックリストは,得点から情報活用能力の絶対的な能力を把握することよりも,時間経過による学習経験の向上を把握することを目的としています.したがって,何年生で何点といった基準はありません.しかし,情報活用能力の育成に積極的な学校や,中学年よりも高学年の方が,高得点であることはわかっております.また,体系表例が学習指導要領等に基づいて開発されていることから,それらに基づいて学年ごとの期待値を積算中です.

Q. どのように活用するのが望ましいのでしょうか?
A.  開発時には,学期に1度程度,チェックを行い,その得点の変化から学習経験を把握し,学習指導に役立てることを想定しております.

Q. 自己評価は正しいのでしょうか?
A. 自己評価ですので,情報活用能力の絶対的な能力を把握することよりも,時間経過による学習経験の向上を把握することを目的としています.同じ子供による得点の時間変化であれば,こうした影響を少なくできると考えております.

Q. 情報活用能力の能力そのものを評価したいのですが
A. 能力そのものの評価と考えれば,本サイトによる結果はあくまでも目安程度です.現状では,能力そのものを評価する以前に,学校で情報教育があまり行われていなかったり,情報活用能力の育成とは何を指導することなのか,あまり理解できていないこともあります.まずは,能力を評価することよりも,学習指導がしっかりと行われたかどうかの学習経験を評価することを目的としています.
 情報活用能力の能力そのものを測るためには,実際的な問題解決を行うといったパフォーマンステストが望ましいと思われますが,こうした問題や,時系列で変化を見ることができる問題は,広く公開されていないように思われます.

Q. 教員対象もチェックリストが使えそうな気がします.
A. まさにそうだと思います.各質問の語尾は「〇〇は得意である」となっておりますので,「自分の指導している児童に〇〇を指導している」と読み替えて回答してもらうことが考えられます.質問は,文部科学省 「情報活用能力の体系表例(2019)」のステップ1~3(小学校段階を想定)までをすべて網羅しています.教員が本チェックリストを活用することで,体系表例における情報活用能力の育成を網羅的に把握することができるように思われます.具体的に児童をイメージでき,一層,体系表例を理解しやすくなるかもしれません.

本ページは2020年4月19日に公開しました.