「深い時短」(と名付けて、いつも話しているけども)
短い学習時間なのだけども、深く学べているのではと感じる授業を参観するようになってきた.という、複線型の授業の話題.
複線型の授業自体は、お手本の授業を参観して、適切なICT環境があればたちまち見た目には実現できる.もしうまくいかないことがあれば、それは先生よりも、ICT環境に起因することが多いと感じている.
その上で、さらに本質的な意味で複線型が実現できていると「深い時短」な授業だなと感じることがある.ある意味で、従来の授業と比較して異次元な感じすらある.従来、教員間で共有されてきた授業に対する素朴概念(とは言わない?)とは、ずいぶん考え方が違う.大きな意味での授業の理想は共有できていたはずなのに、実際になると、なぜできなかったのかといえば、それはその下位にあたる授業に対する素朴概念のようなものが邪魔をしていたのだと感じる.それはICTというツールを実際に使うことでほぐれていく.ただ、このICT、こちらにも素朴概念のようなものがあって、わざわざ余分な予算や時間をつかって残念にしたりしている地域もある.
とにかく、近頃、子供一人一人の興味関心に応じつつも、無駄な時間が少なくなった授業.それぞれの子供にとっての最高速で、高速にアプトプットとインプットを繰り返す「学習の高速化」時代がやってきたのではと感じる次第.そういう「深い時短」な授業をさらに追究しようと思っている.