【4団体会長特別企画】教育の情報化の道程と今後の展望~授業におけるICT活用を中心に~

昨年秋にJAET会長が内定した際に,会長経験者の山西先生や堀田先生,副会長や常任理事を長くお務めいただいた大久保社長から,いろいろとお話を伺いたいと思った.独り占めは良くないと本イベントとなった.司会を佐藤先生にお願いし,佐藤先生にとっては准教授昇任のお披露目ともなった.気がつけば大きくなってしまったイベントを,丁寧に運営してくださった内田洋行の皆様には大感謝.

このイベントを企画した際は,教授昇任は話題にもなっておらずであったが,結果的に,大恩ある先生方とイベント登壇しながら,御披露できたことは本当によかった(その前に,Googleと東北大セミナーが入ってしまったが).

私が,最も最初に出会ったのは大久保さんかもしれない.僕が大学院浪人中の23歳の年で,大久保さんは課長だった.同じ年か翌年に,堀田先生とも出会ったと思う.助手でマスターだったと思う.山西先生は既に有名人で,僕を認識してもらったのは25歳の海外視察の時,成田空港だったと思う.その頃も,あまりに成績が悪くて,いろいろ受験したけども,修士課程も,博士課程も,一年目には合格できず紆余曲折.その後,博士取得も,就職も,学会役員も,文科省の委員も,教授昇任も,常に年下の人たちの方が早くて,数周遅れ.本当に粘り強く,御指導をいただいた.

最近,私を知った人はわからないと思うけども,本当に力不足で人より遅い.でも,人とは比べない(ように心がける,なるべく過去の自分と比較),対象を絞って長く仕事をする,その仕組みづくりが功を奏し始めた40代後半だったと思う.大先生たちと並んでセミナーが出来るようになったことが本当に嬉しかった.

当時,電子黒板やフューチャー(一人一台端末の活用)といったICT活用について,私の研究成果が,政策に反映することはなかった.文科省のドキュメントに載る活用法が,自分たちの研究成果と異なることに悔しさが強かった.常に傍流で,もう多くの研究者が手を引いたときに,やっと仕事が回ってくる状態で,その頃にはたくさんの現場の先生たちがあきらめた後で,手遅れだった.

今年は50歳になる.近年は,多くの役割をいただいて,気がつけば先頭にいるかも知れない状態.自らの研究のみならず,普及のための取り組みも含めて,よりよい教育の情報化の発展のために,これまでの経験と反省を生かして,努力していかねばならないと,強く思った.

__

4団体会長特別企画】教育の情報化の道程と今後の展望
~授業におけるICT活用を中心に~
4月23日(土)15:00|無料オンラインセミナー開催
<登壇者>
山西潤一(日本教育情報化振興会会長/上越教育大学監事)
大久保昇(日本視聴覚教育協会会長/株式会社内田洋行代表取締役社長)
堀田龍也(日本教育工学会会長/東北大学教授・東京学芸大学教授)
高橋 純(日本教育工学協会会長/東京学芸大学教授)
【司会】 佐藤 和紀(信州大学准教授)
<開催日時>
2022年4月23日(土)15:00~17:00
---
GIGAスクール構想の実現により1人1台の端末が配備され、教育の情報化は加速度的に進展しています。
ここまでの経緯を改めて4団体の会長に振り返っていただくとともに、今後の教育の情報化の在り方について、
それぞれのお立場からお話しいただきます。
---
実施形態:オンラインでの開催(YouTubeライブ)
参加費:無料
対象:どなたでもご視聴いただけます
主催:New Education Expo実行委員会
協力:株式会社内田洋行 教育総合研究所

第59回情報リテラシー連続セミナー

2022年4月に第59回情報リテラシー連続セミナー@東北大学に登壇.「子供一人一人に力をつける一人1台端末の活用」というタイトルで,長く時間をいただき,のんびりと話した.質疑も盛り上がって,充実の時間だった.

丁寧な報告もいただいた.

https://www.is.tohoku.ac.jp/LItNEX/2022/04/11/seminar59/

GIGAスクール構想実現に向けたオンラインセミナー

2022年4月10日、GIGAスクール構想実現に向けたオンラインセミナー「専門家の目から見た1人1台環境とこれからの教育」に登壇.東北大の堀田先生,東大の山内先生,東大の越塚先生とスーパーな人たちに囲まれての登壇.正直,本番は,くたびれたけども,事前打ち合わせも含めて良い機会をいただき,視野が広がった気分.ありがたい.

その様子を「教育とICT」が上手にまとめてくださった.感謝.

https://project.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/19/06/21/00003/041100347/

東北大学大学院 教授の堀田氏は、GIGAスクール構想による1人1台端末の本格導入から1年を経て、各パネリストがどのように感じているか漢字1文字で表すよう問いかけた
このまとめ方は面白かった!

生きて働く「高次」の知識を獲得することに情報端末を活用する(教育家庭新聞)

NPO法人学校図書館実践活動研究会(SLPA)は2022年1月8日、第2回子供の学び研修会をオンラインで開催した際の記事.上手にまとめていただいたので,記録をしなくてはと,早3ヶ月.

良い機会をいただきました.ありがとうございます.

その後,情報科学に着目され,信州大の村松先生の記事につながった.素晴らしい!

国公立高のGIGA端末、生徒の半数に満たず 専門家「必要性理解得る努力を」(寺子屋朝日)

もう更新が滞りすぎて,大昔の話ですが,こんなインタビューにも答えていました.寺子屋朝日です.

いろいろと理由はあると思いますが,本当に必要であったり,最優先であれば整備されたり,購入されたりするはずです.スマホのように誰もが無理してでも多額の費用を支払うように,PCもなればいいなと思います.

https://terakoya.asahi.com/article/14516308

1人1台タブレットではじめる小学校ICTの授業づくり 超入門!

春日井市が熱い,ここに至るプロセスを記載しました.

はじめに

 愛知県春日井市の学校では,GIGAスクール構想によって,授業のみならず,学校経営や教員研修も次々と改善しています。授業では,子ども一人ひとりの様子がつかみやすくなり,子ども同士の対話が増えるなど,よりよくなった手ごたえを感じています。校務もスムーズに進み,日常の先生同士の情報交換が教員研修の一端を担い始めています。本書は,こうしたノウハウをまとめたものです。

 1人1台タブレットを生かそうと考えると,すぐに授業での活用と考えるかもしれません。しかし,すべての子どもや先生が上手に活用するためには,多くの道のりがあります。

 本書では,本当の最初の一歩からまとめました。活用は始まったけれども,どうもうまくいかないとお感じの方に,改めて最初の一歩から確認していただきたいと考えました。また,本書は,遅れて出版された分,実績のある地域全体での取組をまとめることができました。特別に優れた実践者や学校の先行実践というわけではありませんので,少し物足りないかもしれません。その代わり,誰でも日常的に取り組めた実績を重視しています。学校や地域全体の底上げに活用していただきたいと思っています。

 そして少し活用が進んでいくと,1日中,タブレットを活用する学級が出てきます。その際,どのような1日になるのかも記してみました。個別最適な学び,協働的な学びといった実践は,少しずつ積み上げていく必要がありますが,その最初の授業イメージでもあります。最後に,さらにレベルアップしていくために何が必要となるのか,基礎的な理論や考え方を記しました。

 執筆にあたり,春日井市の多くの先生の協力を得ることができました。また,明治図書の赤木恭平氏はていねいに粘り強く編集を行ってくださいました。ここに記して深謝申し上げます。

 社会のデジタル化が,いっそう急速に進んでいます。子どもたちの将来を考えれば,学び続ける道具として,自らの道を切り拓いていく道具として,ICTが重要な基盤の1つとなるのは間違いありません。その入口として,GIGAスクール構想があります。本書がそうした発展の一助になればと願っています。

   著者を代表して /高橋 純,水谷 年孝