「社会に生きる個性」溝上先生を読んだ

この素敵なタイトルの本を読んだ.

本書の趣旨は別のところにあると思うものの,冒頭付近にある「講義一辺倒の授業における学習においてさえ他者は組み込まれている」が,まずささった.今のオンライン学習はどの程度,効果があるのかそんな疑問を常々思っていたからだ.オンラインといっても非同期な学習スタイルは別としても,生放送的な講義はどの程度,他者が組み込まれるのか,なんて思っていた.もちろん,意見を聞いたり,互いが組み込まれるように努力しているが…

以前に,富山中部高校という進学校の先生がおっしゃっていた「ビデオ視聴の予備校に通う生徒は,いくら有名な予備校で,良いビデオなのかもしれないけど,てっぺんにはなれない(地元の予備校でも生の集合講義で習うことが重要という趣旨?)」こととも関連しているような感想を持った.

そして,教職大学院を担当することになってから,主体性,自己効力感,自己肯定感などなどは頻出用語.これらの整理もなるほどの連続.
二つのライフやエージェンシー,「進んでいくべき方向性を設定する力」「目標を達成するために求められる行動を特定する力」なんて話は,まさに今の自分にも必要なこと.

皆様もどうぞ.

スタジオを造った

このところテレビ会議が多いし,ビデオ収録も多い.

どうも壁打ちのようなトークには慣れていなくて,カメラに向かって目線を合わせてテンションを保って話すことができない.これは練習あるのみと,ビデオカメラを用意した.

そのうち勢いがついてきて,照明をつけたりと,いろいろと始まり,結局,立派なスタジオ風ができあがった.今やクロマキーもできるし,天気カメラもある.壁紙も貼って,配信中はそれっぽく見えるようになっている.

こんな感じで,素人過ぎて,スタジオとはどういうことか,よく分からないけども,毎週講義に使って,どんどん改良を重ねていった.

クロマキーでスライド上に登場.

それで腕は上がったのか? みんなにはきれいな映像ですねとはいわれるようにはなったけど… しゃべる中身が大事なんだろうけど…,というところ.

首都圏ニュース

そういえば,首都圏ニュースにリモートで収録されたインビューが放映されていた.

GIGAスクールの準備が遅れ,再び休校が起こったとき,オンライン学習にスムーズに移行できないのではないかという趣旨のニュースへのコメント.

ICT機器を整えるのも時間がかかるし,さらにオンライン授業となると障壁はマインドにある.やる必要があるのか,効果があるのか,できない子供もいるだろう,とりあえず様子を見よう.でも,実はそれもそれで仕方がない.オンライン授業のはるか以前の学校も多いからだ.学力調査のスピーキングもネットで試験ができずにUSBでやるくらいなのだから.

今回,スムーズにオンライン授業ができたところの多くは,事前に一定程度ICT活用がなされていたところが多い.もちろん,これは特別なことではなく,普通にICT環境を整え,普通に研修をしていればできたのではないかとはいえる.学習指導要領をはじめ,10年以上前から文科省が指示しているその通りにやっていたならば,比較的スムーズに移行できたのではと思う.そういった意味では,今回できないことは問題といえば問題だけど.

学校には40台程度の子供用PCしかなくて,いつも大事に大事にしまってあって,家庭との連絡は一斉メールとHPだけのところはきつかった.そして,教員にメールアドレスが配布されていないとか,メールを外部に送るもの複雑怪奇な手順が必要なところもあった.電話以外,双方向での家庭との連絡手段の確保もできていないところも多かった.そんなところで,どうやってオンライン授業をしようというのか… 先生を責めても仕方ない面も多々あった.

だからこそ,GIGAで機器が整えば,全てがうまくいくようだけども…,実はマインドに課題があるのだから,その後も簡単ではないように思う.

なんて説明はもちろん放送されない.ただただ大変だというコメントだけが放送される.まあ,もう事情が複雑すぎて,もう何ともいえないし,まさにこのページのコメントのように.知れば知るほど端的なコメントは難しい.という言い訳.

ただ,もっと怖いのは,オンライン授業もできないような自治体のGIGAへの準備.経験不足はここにも暗い影を…,未来は明るいのか暗いのか…,明るくしたい!

電子黒板,安価にできるようになった

大学は,コロナ禍で入構規制中.

ありがたいのは,研究物品をAmazonで購入できること.
できるとなると,いろいろと探してみる.

まずは電子黒板ユニット.昨年,中国に行ったときに売られているのをみて,欲しいなとおもっていたら,Amazonにもあるのではないですか.

43インチの4Kディスプレイにつけてみた.ちょっと反応が悪いところもあるけども,プロジェクタ型の電子黒板に比べれば反応は良好.2万円だし,もうこれでいいのではないか.昔から,電子黒板も安ければ価値があると言っていたけども,これは価値があるかもしれない.

組み立ても簡単,両面テープでテレビのフレームにつけて完成.

表面にフィルターとか,そういうのは貼らないので画質は落ちない.ここもお気に入り.弱点は,このテレビだと,たまたま?リモコンの受信部が隠れてしまうこと.そこで,少しずらして貼ってみて,それでなんとかなった.

わかりにくい写真ですけども,白い土管(中国語で配水管と書かれている)のようなものに入って送られてきて,シールの色に合わせて組んでネジで留める.それをテレビに両面テープで留めて完成.PCとはUSBでつなぐ.両面テープは買う必要があった.メーカーにキャリブレーションのソフトが欲しいとメールをしたらすぐに送られてきた(土曜日だけど).でも,キャリブレーションも不要な感じ.

他にも,様々なサイズがあるみたい.

ちなみに,この4KディスプレイはDMM.

びっくりするほどきれいではないけども,チューナーなしなので受信料問題をクリアできることが大きい.つまり,4.5+2=6.5万円で43インチの電子黒板の完成.

仮に55インチなら,6.8+2.5万円で10万円弱.

仮に65インチなら,13+2.7=16万円弱.

なんかショッピングサイトみたいになってしまったけども,中国で展示会を見ると,いつもとても安いので,そのまま輸入できれば,こんなものなのだと思う.

オウンリスクでどうぞ.

フルメンバー

学校教育選修は春学期の終わりに配属が決まる.

今年は2人が配属となった.楽しみだ.

今年度の高橋研は全員決まった.でも,1人とはまだ一度も会っていない…,懇親会ができるのはいつの日か…,うーむ.

普及研究も最終か?

ICT活用研究はなんといっても普及が課題であった.

過去にも電子黒板が,機能が優れていると選択され,その高額さ故に,少ない台数しか導入されなかった.結果,放送室に大事にしまわれた電子黒板を遠慮し合うなど,使い勝手が悪いものとなった.台数確保のためにプロジェクタや大型テレビを!という声は,かき消された.

必死に事例を研究して,電子黒板固有の機能よりも,真に必要な機能は大きく映すことだ,プロジェクタで充分と証明したけども,世間とは,そういうレベルではないと思い知った.その後,せっかく整備された電子黒板が使われなかったという報道が続いた.そりゃそうだと思うと同時に,本当に悔しかった.

第一に,必要な台数を確保することである.モノがなければ始まらない.いつでも使えるとか,すぐに使えるとか,全員に充分に行き渡っているとか,使い勝手が大事である.
次に,高機能とか付加価値の話になる.

今回のGIGAスクール構想.台数確保が第一なのだと思う.
なので,初めて聞いたときは本当にドキドキした.

それなのに,高機能であるPCを選択したときと同じように,多くのソフトを入れて,高機能にしようとしたりするのは,台数確保の後にすべきことをしているとはいえるけども,どうなのだろうか.

今回のPCには真に必要な機能しか載せることができない.そういう低スペックのPCである.でも,時代が変わり,それだけでも本当に楽しい実践ができそうだ.

私の長きにわたった,普及研究も最終段階に入ったと思っている.

次のネタはありますが…

4.5万円なので

いろいろなところからお声がけをいただけるのはありがたい.でも,私自身,どのようなOSを入れるべきかとか,どれに優位性があるとかは,あまり興味がなく,強いて意見があるとしたら「4.5万円なので」の1点からだ.

○4.5万円.従来も5万円程度のPCは売られていたけども,それでも,それよりは高額なPCを調達していた.それには理由があったはずだ.しかし,今回は,最も安価レベルなPCを選択することになる.これまでとの継続性とか整合性とか,この時点でそれほど大きな意味をなさないかも.

○4.5万円.あらゆることができるスペックのPCが買える価格だろうか.無理だろう.それならば特定用途をしっかり検討して,その特定用途が一番しっかりできるものを選択することになるだろう.つまり,従来のようにあらゆる項目を示した星取り表を作り,○が一番多いものを選ぶような方法ではないかもしれない.OSから選ぶのではなく,特定用途とは何か,つまり活用イメージをまず検討することになるのではないか.そして,中学技術向けといったまた別の用途向けには,PCを別途調達したりした方が全体としては幸せなこともないだろうか.

○4.5万円.これに合わせて,様々なことがディスカウントされたり,無償化されたりしてうれしく思う.さらに,既存機器にもインストールできるとか,数年経っても無償化期間が終わらないとか,そういう心配までなくての4.5万円ならもっとうれしく思う.

私自身は活用イメージは多様でよいとは思うけども,「真の1人1台+クラウド時代」の変化が及ぼす影響といった活用イメージはある程度共有したいと思っている.
この数年間続いた「擬似的1人1台」(学校に40台程度)での活用イメージと,フューチャースクールのように「真の1人1台」(子供の人数=PC数)の活用イメージは,同じ普通教室で1人1台だとしても大きく異なっていた.当然,両者でICT支援員の仕事内容も全く異なっていた.つくづく子供や教員の慣れが大きな影響を及ぼしていたと思う.こうした経緯をどう考えるかだ.

クラウドも普段から業務レベルで使っている人だとあっという間に意気投合できるけども,そうでないとガラケー好きな人にスマホの良さを説くようなむなしさが残る.インターネット,電子黒板など,学校に新しいものが導入される度に,最初のうちは「○○の使い方」「○○の効果的な活用」といった狭い範囲の話題が世間ウケする.そういったことだけを重視し,最終ゴールにした地域に定着はほとんど見られなかった.もう何度も繰り返されているいるから,自分自身も一層,よく考えようと思う.

将来的に世間がBYODを認めるくらい,学習に欠かせない道具にしていく.学校へのトケコミを意識した実践研究を進めていくことが自分の仕事なんだろうなと思う.情報科学も大事だけども,むしろ教育方法学からICT活用や授業づくりをしっかりと検討していきたい.

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一応,私はどんな場所への出張でも,Windowsのノート,iPad,アンドロイドのスマホを持って行く.これではmacOSがまずいと,大学ではWindowsノートにMagic Trackpad 2をつけて,指を慣らしている(ん?).大学ではMicrosoft365 だし,研究室はG Suite for education(Google apps時代から).スピーカーも,アレクサもGoogleも,そしてLINE Clovaも3つ並べている.ドローンは,DJIとParrotで,アクションカメラはGoProじゃなくてDJIとinsta360(ONE Rとgoも)がある.それぞれの良さがあるので,楽しく使っています.何が言いたい?,ようは特定ではないということや,そういうガジェットも好きだということ.講演等では言わないようにしているけど.お疲れモードで何年かぶりに愚痴を書いてしまう.危ない危ない.

対話力

白水先生の「対話力」(2020年4月)を読んだ.対話をテーマにしてきた学校研究に何度も出会ってきたが,そうした学校にとって特に知りたい理論的な背景が満載だと思った.そして,その実践たるジグソー法の詳細についてもよく学ぶことができた.最終章の「対話から創造へ」は,私自身にとっても耳が痛いことが多く示されていた.深まりのある授業づくりをしたいというのは多くの教師の願いであると思うが,本書から対話を切り口に多くのことを学ぶことができると思う.

ウワサの保護者会の収録

まだオンエアは見ていないけども,自分でも驚くほどうまく話せず…,

やっぱり,リモート収録の準備などを1人でこなすのは大変.そして,編集をしてくれるのかなーと思って気楽にしていたら,編集なしの一発とのこと.初心者の私にはかなり厳しかった.反省.

そして,コロナ以前に番組企画やロケが始まっており,当初は情報活用能力的な予定でした.番組タイトルは幅広の意味と捉えてもらう方がいいと思う.これも反省.