4.5万円なので

いろいろなところからお声がけをいただけるのはありがたい.でも,私自身,どのようなOSを入れるべきかとか,どれに優位性があるとかは,あまり興味がなく,強いて意見があるとしたら「4.5万円なので」の1点からだ.

○4.5万円.従来も5万円程度のPCは売られていたけども,それでも,それよりは高額なPCを調達していた.それには理由があったはずだ.しかし,今回は,最も安価レベルなPCを選択することになる.これまでとの継続性とか整合性とか,この時点でそれほど大きな意味をなさないかも.

○4.5万円.あらゆることができるスペックのPCが買える価格だろうか.無理だろう.それならば特定用途をしっかり検討して,その特定用途が一番しっかりできるものを選択することになるだろう.つまり,従来のようにあらゆる項目を示した星取り表を作り,○が一番多いものを選ぶような方法ではないかもしれない.OSから選ぶのではなく,特定用途とは何か,つまり活用イメージをまず検討することになるのではないか.そして,中学技術向けといったまた別の用途向けには,PCを別途調達したりした方が全体としては幸せなこともないだろうか.

○4.5万円.これに合わせて,様々なことがディスカウントされたり,無償化されたりしてうれしく思う.さらに,既存機器にもインストールできるとか,数年経っても無償化期間が終わらないとか,そういう心配までなくての4.5万円ならもっとうれしく思う.

私自身は活用イメージは多様でよいとは思うけども,「真の1人1台+クラウド時代」の変化が及ぼす影響といった活用イメージはある程度共有したいと思っている.
この数年間続いた「擬似的1人1台」(学校に40台程度)での活用イメージと,フューチャースクールのように「真の1人1台」(子供の人数=PC数)の活用イメージは,同じ普通教室で1人1台だとしても大きく異なっていた.当然,両者でICT支援員の仕事内容も全く異なっていた.つくづく子供や教員の慣れが大きな影響を及ぼしていたと思う.こうした経緯をどう考えるかだ.

クラウドも普段から業務レベルで使っている人だとあっという間に意気投合できるけども,そうでないとガラケー好きな人にスマホの良さを説くようなむなしさが残る.インターネット,電子黒板など,学校に新しいものが導入される度に,最初のうちは「○○の使い方」「○○の効果的な活用」といった狭い範囲の話題が世間ウケする.そういったことだけを重視し,最終ゴールにした地域に定着はほとんど見られなかった.もう何度も繰り返されているいるから,自分自身も一層,よく考えようと思う.

将来的に世間がBYODを認めるくらい,学習に欠かせない道具にしていく.学校へのトケコミを意識した実践研究を進めていくことが自分の仕事なんだろうなと思う.情報科学も大事だけども,むしろ教育方法学からICT活用や授業づくりをしっかりと検討していきたい.

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一応,私はどんな場所への出張でも,Windowsのノート,iPad,アンドロイドのスマホを持って行く.これではmacOSがまずいと,大学ではWindowsノートにMagic Trackpad 2をつけて,指を慣らしている(ん?).大学ではMicrosoft365 だし,研究室はG Suite for education(Google apps時代から).スピーカーも,アレクサもGoogleも,そしてLINE Clovaも3つ並べている.ドローンは,DJIとParrotで,アクションカメラはGoProじゃなくてDJIとinsta360(ONE Rとgoも)がある.それぞれの良さがあるので,楽しく使っています.何が言いたい?,ようは特定ではないということや,そういうガジェットも好きだということ.講演等では言わないようにしているけど.お疲れモードで何年かぶりに愚痴を書いてしまう.危ない危ない.