フランクフルトには朝5時に到着.その後,デュッセルドルフ行きに乗り換えた.空港にエルモドイツの野阪さんにお迎えに来てもらった.
Heinrich-Heine-Grundschuleという小学校を訪問.教員数30名,アシスタント8名,生活指導担当が12名だそうだ.パワフルな校長先生は,今,自身が一番気になっている特別支援教育や難民受入等に関する話をたくさんしてくれた.お話の通り,教室に入ると,かなり重度と思われるハンディキャップのある児童も普通教室で学んでいた.また,教師は時代に合わせて変わらなくてはならない,それでもそれが分からない教師がいて苦労しているというお話もいただいた.
実物投影機に加えて,タブレット端末は120台あるとのことであった.2~3人に1台のiPadを活用したプレゼンテーションの授業を参観した.4年生であった.プレゼンテーションを作るために,
事前に用紙上で手書きのマインドマップを作って,プレゼンのストーリーをイメージした後に,それに基づいてスライドを作っていた.ドイツ語は分からないが,マインドマップに書かれている分量や緻密さを見る限り,このプレゼン作成に限らず,普段からマインドマップづくりをしていることがうかがえた.発表練習では,恥ずかしがらない,もっとゆっくり話すようにといった指導を受けていた.ただ,テキスト等はなく,児童らがそれぞれ思い思いにスライドを作って,発表練習をしていた.トピック学習の中に組み入れるなど,これらの教材化,カリキュラム化は今後に必要だとのことであった.このようなiPadを活用した授業は,低学年から行うべきだというのが校長先生の御意見であった.
終了後は,エルモドイツのオフィスを訪問して,ICT活用に関するヨーロッパ事情を聞いたり,日本事情を話したりといった意見交換を行った.ただ,私としては,意見交換は様々なバックグラウンドを持つ人たちを束ねる駐在員の苦労を間近にみられたことが,一番新鮮だったりした.
長い長い1日が終わった.