ケドロン ステイト ハイスクール訪問(10/14)

image日本の中高に相当する学校.来年度からはYear7も入学すると言うことで,さらに人数が増えて1200名以上になるとのこと.思いやり,礼を尽くすといったことを学校方針に掲げている.

2010年に地域で最も遅く教員用パソコンが支給され,プロジェクタも10台以下,IWBも少数,7つのコンピュータ室に180台のコンピュータしか当時はなかったとのこと.ところが2014年には,プロジェクタやワイimageヤレス設備を導入し,ラップトップを含めると1100台のコンピュータが入ったとのこと.どこの学校でもこういった聞くが,この国は本当にスピード感がある.

ブレンデットラーニングが大事.伝統的で定評のある授業と,新しい授業形態を混ぜることがよいとのこと.ここでは「トラデジタル」というらしい.PCは万能薬ではないという話にも納得.

imageそういった方針に基づく本校での導入プロセスが説明された.まずは少数のクラスで実践を行ったり,地元の大学に通って勉強し,教員研修の方法なども研究を行ったとのこと.1人で全部やるのではなく,みんなを巻き込んでいくという方針にも納得.さらに,Informal Drop-inという授業研究?風のことを行い交流を図ったとか,文化の変化を徐々に起こしたとか,年配の先生をスピーカーに使って巻き込んでいったとか,いやあー,どこかの国でもやっているような話がずっと続いた.ただ,さすが大学で勉強をされただけあって,説明が理論も含めてであり,勉強になった.image

とはいえ,とにかくBYODなどを導入して,スピード感を持って整備していく様子はとてもかなわないなーと思った.そして,1人1台はタブレットではなくラップトップが基本で,ワードやブラウザの利用が主になる.また専門教育では3Dグラフィックを作ったりもする.それは僕らのパソコンの使い方に近いし,納得の使い方であった.もちろん,もっと上のレベルを目指しているとのことであったが,既に活用は定着している様子のであるから,それが次なる目標なのだろう.

宮﨑先生ご来研(10/14)

 ガーデニング女子、安念です。この春に植えた千日紅は、無事種を収穫することができました。

さて、本日の高橋研には、代休を利用して宮﨑先生がいらっしゃいました。資料作りの合間には、学生にも声をかけて下さいました。本日は此川先生、宮﨑先生とお二人の先生がいらっしゃる、何とも贅沢な日…、たくさんお話をお伺いできたらと思います。

お土産も頂きました。有難うございます!

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カラマンベール コミニティ カレッジ訪問(10/13)

DSCF0666幼稚園から高校まで全て年齢の子どもが通うインデペンデンススクール.インデペンデンスって何?って聞くと,予算は州から出ているけども,何かを実行するときに地域の人たちに許可を得ずにいろいろとできることといった説明があった.

ここでもBYODであった.小学校4年生から行っているとのこと.さらに中学校相当になるとラップトップを買うようであった.保護者向けに配布する資料には,推奨するスDSCF0682ペックやインストールすべきソフトウエアなどが示されていた.

インストールすべきソフトウエアのリストをみると,当たり前のソフトウエアばかり.ラップトップであればOffice系である.結局,今回も情報端末を使っているところをたくさん見たけども,どちらかというとラップトップが多くて,その際にはワードやブラウザを使っていることが一番多かった.結局,レポートをまとめたり,調べたりすることに使われているようであった.そして,やっぱり調べ学習や思考力育成といったものは,指導法が大事なのだと痛感することも度々であった.

DSCF073824時間家庭学習にも取り組めるように,宿題などがWeb(LMS?)に掲載されていて,提出が出来たりもするとのこと.それは,反転学習なのかと聞いたところ,そこまでは考えていない.そして,数年前に反転学習が流行ったけども,無理と今はみんな思っている.一過性のブームであり,今はブームが去っているという説明があった.新しい教育論というのは慎重に考えるべきだという意見であった.24時間家庭学DSCF0721習に取り組める環境づくりで充分であると考えているとのこと.

休みなく昼食中にも説明が続き,さらに大学並みに広大なキャンパスを歩き続け,消化が大変であった.多くの準備をいただいた説明でありがたいことであった.

クイーンズランド教育省(10/13)

image短い時間で多くのことを説明いただいた.教育省のスタッフは400人くらい.さらに,ICT関係で300人程度のスタッフが働いているとのこと.また学校現場で働くスタッフは8.5万人,うち教員は4.2万人とのことであった.

教員研修においてeラーニングが重要視されているとのこと.例えば,クイーンズランドはとても大きな州なので,一番端っこの学校から,ブリスベンで研修をするには5日が必要である.そこで,eラーニングで教image員研修を行うとのことであった.教員らがblogやWeb会議システム等を通して情報交換するスペースも用意されていた.

続いて州のカリキュラムづくりについて説明をいただいた.現在のカリキュラムは,ACARAに基づいた上で州の実態に合わせて作成しているとのこと.コンピテンシーベースとはいえないと言っていた.でも,21世紀型スキルは意識しているとのことでimageあった.そして,こうして出来たカリキュラムを実施する段階で必要な教材や指導案,或いは指導案を作成した先生の考え方等がWebで共有されているとのことであった.

Web & Digital Delivery systemの部門での取組も聞いた.学校ホームページのサービスや教材リソース等の提供,遠隔講義の支援などなどICT関係の全ての事について支援を行っているようであった.

One Schoolsというシステムの紹介では,生徒カルテ,カリキュラム,時間割,学校予算,成績等を統合的に管理できるとのことであった.こういったシステムが学校に導入され成果を挙げているとのことであった.

短い時間で多くの説明をいただき,消化不要気味であった.でも,30分ずつ4チームから説明をいただくなど,準備には多くのご負担をかけたのではないか思った.感謝したい.

ミルゲイト プライマリースクール(10/10)

小学校であるけども,BYODで3年生以上がiPadを持っていた.義務教育でもBYODで整備しているとは,日本では真似できないなと思ってしまった.

image導入し始めて2年目.本校では,学年ごとに身に付けるべきICT活用やスキルが示されている.たとえば,1年生はデジカメやデジカメスピーチ,3年生は電子メール,6年生はデータベースなどである.5年生にラップトップが入っていることも興味深い.ただ,その中にプログラミングはなく,今の計画がうまくいったらその後に考えるとのことであった.

1人1台のiPadは,検索,ワープロ,辞書,マインドマップ,デジカメなどに使われており,今回もまた道具としては定着をしていた.ただ,いただいた資料にも書かれていたが,ICTを活用した授業の発展段階としては,従来の道具の「代わり」程度であり,授業のimage「再定義」といった大きな変化が起こったわけではないといえる(それで今は充分とも思えるが,ICTで授業を変えると思っている人には物足りないだろう).

団員の中からは,こういったiPadによる調べ学習で,本当に力が付くかの疑問の声も上がった.iPad活用の部分だけどみると,確かにその通りだと思う.でも,教室の掲示を注意深く見ると,調べ学習の手順が示imageされており,その中にはテーマを決めたり,事実を調べたりすることが順に示されている.このうち事実を調べる際などに,iPadが使われ,そのタイミングを参観しているのだと思う.同時に情報を整理したりする段階に紙のシンキングツールも使われている.なので,仮に何か力が付いたとしたら,そもそもはこういった調べ学習の手順や細かな指導法に最も意味があって,それを支えるツールに,iPadやシンキングimageツールがあるのであろう.

他に,iPadは計算練習などに使われていた.いわゆるアプリに合わせて授業をする「アプリ教育」のような展開ではなく安心できた.担当の先生2名は,このiPad導入に合わせて,40日間学校を離れて研修や研究を行ったとのこと.それを教育省が主導したとのことで,こういったことの成果が,活用の定着に結びついていると思った.

そして,相変わらず教員によるICT活用は話題にならず.でも,全ての教室にプロジェクタは据え置かれていた.

パークリッジ プライマリースクール訪問(10/9)

オーストラリアで一番の小学校(メルボルンで一番だったかも)と自称する小学校であった.校長先生や教頭先生は素晴らしい方だった.image今回はビクトリア州教育省にアレンジを頼んでいるので,どこの学校に行っても,校長先生やスタッフが素晴らしい.

今回の訪問で初めての小学校訪問であった.小学校は,まるで英国に来たかのようにうり二つの教室環境であった.話題のシンキングツールも,お手本を示して教えているシーンや,実際に調べて書かせているシーンを見ることが出来て,丁寧な指導に感心した.ただ,最も驚かされたのは,image校長先生が子どもを自慢するときに,どんどん綺麗になっていくノートを見せたことだ.文字が丁寧に書けていくプロセスについて本物のノートを子どものロッカーから取り出して説明してくれた.英国の学校にたくさん訪問したけども,文字が綺麗に書けることを自慢したり,校長がよく書けている子どものノートの場所まで把握していimageるケースは,あまり記憶が無い.

この学校のもう一つの特徴は,GenEDという日本でいう校務システムを超えた教育情報ナレッジシステムというべきか,とても大きなシステムが動いていたことだ.出欠や成績のみならず,カリキュラムであるとか,子どもの作品であるとか,全ての情報がこのシステムで管理されている.子ども,保護者,教師の3つのそれぞれの立場で,有益な情報が提供されるようにimageimageっている.実際に,授業でも子どもがラップトップを使って,学期の目標を記入していた.これを親や先生がみる事が出来るのだろう.こういった学校と家庭の連携の成功が,この学校の運営に大きな威力を発揮しているとのことであった.このシステムはNECが開発した.こういうシステムが日本に入ればいいなと思う.

子どものICT活用は,先に述べたとおりラップトップの活用がみられた.タブレットはあまり見かけた記憶が無い.デスクトップパソコンもコンピュータ室のような場所に並べられており,英国でも恒例のマスレチックが使われていた.教員のICT活用はプロジェクタ型の電子黒板が常設はされていたけども,これもあまり使われてないシーンばかりであった.

子どもは我々が通る時,黙って整列して道を譲るなど,規律正しい様子も数多く見られた.結局,こういう学校が,教育省の推薦を受けるんだろうとも思った.

ジョン モナッシュ サイエンススクール訪問(10/9)

ジョン モナッシュ サイエンススクールというモナッシュ大学キャンパスに隣接する高校を訪問した.我々の訪問に対して,大学がさらに通訳を手配してくれたり,日本語を学んでいる生徒が案内してくれたり,手厚い歓迎を受けた.

この学校は,州が定めたカリキュラム以外にも特別に理数系の授業が行われるといった特徴があった.また,立命館高校と提携したり,来年,The International Students Science Fair (ISSF) の会場校として予定されていたりして,国際的なスーパー理系高校といえるDSCF0423.入試も難しいとのことで,教えている内容もかなり難しい.例えば,量子力学やナノテクのジー等々についても扱っていた.

生徒全員がiPadをBYODで所有していた.そして,ラップトップは学校が貸しDSCF0419出してくれるそうで,両方を机に並べている生徒も多かった.とはいえ,授業中に使っているのはラップトップの方が多いようにみえ,生徒に直接聞いてみても,ラップトップの方が便利だとのこと.ラップトップはノートを取るために使われていたりするので,この場合,やはりiPadでは大変なのだろう.ラップトップではOne Noteが使われていた.こういった現象は,昨年度,米国でもみられた(ちなみに高橋研でも同様).

生徒達は普通の授業でもかなり集中しているようにみえ(それでも日本から見たら自由だが),さらに異常に集中している授業だと思ったら(これは日本と同様),DSCF0440ちょうどテストとのことであった.グラフ?関数電卓のようなものを使って,大学低学年で勉強するような内容を解いていた.ただ,生徒に聞いてみると,普通,テストにiPad等は持ち込めないそうで,それは不思議に思った.普段はiPadも使って勉強しているのにね.DSCF0430

ここでも基本的には,iPadでは,Google Apps for Educationが使われていた.有料のソフトが使われないというのは昨日の訪問校と同じであった.ただ,学校が用意しているラップトップには,MS-Officeが入っているそうであった.

一応,ここでも全く話題にならなかった教員のICT活用にも触れておくと,当然ながら全ての教室に電子黒板かプロジェクタが設置されていた.ただ,いつものように電子黒板として使われることはなく,やっぱりプロジェクタとしてだった.一部の先生がホワイトボードに映して,インクのホワイトボードマーカーで直接書き込む使い方もしていた(電子黒板なのに).

この学校は,昨日の「アルベルト パークカレッジ」と比較すれば,1人1台は同じように実現しているけども使っていない時間が長く,いくつかの授業で教師による一斉指導の時間がかなり長かった.こういう優秀な学校は一斉指導が多いのかわからないが,一斉が多いと1人1台の情報端末も,せいぜいノートを取る端末となるようであった.

いずれにしても,昨日同様に1人1台が道具として定着していることに疑いようはなかった.そして,1人1台の使い方だけ切り取ってみると,ワープロやプレゼンソフト,ブラウザの活用が中心で,珍しい使い方は見られないという前日と同じ様子がみられた.

学生ゼミ(10/9)

教育実習や集中講義と盛りだくさんの9月を終え、

10月に入り、研究に対する行動を一新しようと意気込んでおります。

こんにちは、田向です。

 

本日は夏休み明け初めての学生ゼミが行われました。

これから毎週木曜日の5時間目に行われ、僕たち3年生が取りまとめ等をさせて頂きます。

夏休み明けということを全く感じさせない積極的な話し合いは、さすが先輩方。

僕自身も、先輩方の意見を聞くだけというように、

ただ参加するだけで満足せず話し合いに参加し、今後に生かせるような研究ゼミにしていきたいと思いました。

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アルベルト パークカレッジ訪問(10/8)

image2011年に開校した新しい中・高校で,まだ全学年の子どもは揃っていない.校長先生は,開校時の設計から携わっているとのこと,熱意のある先生であった.また,送り迎えにきていた保護者も,この学校は我々の誇りだと言っていた.公立の学校で決められた学区の子どもが通うとのことであったが,入学に当たってiPadを全員買う必要がある.もし買えない場合はローンがあるとのことであった.

使われるICT機器は基本的にApple製品に統一されている.教室には大型テレビ+AppleTVの組み合わせが基本で,教員がMacbookやiPadを使った拡大提示による指示や説明も行われていた(ただし,教員によるICT活用は全く話題にならない).

生徒は,教員から提供される授業の課題や資料をみたり,調理実習でレシピをPCで表示しながら料理をしたり,ワープロで考えをまとめたり,インターネットで検索したり,ロボット(マインドストーム)を制御したりしていた(おそらく特別にやってくれたのだろう).これらのうち,最も多く見られたシーンは,Google Apps for Educationを使っているところだ.特に,siteに教材や授業の指示が載せられているので,それが教室のTVに提示されたり,それを見ながら課題を解いたりする.結局,Google関係がソフトウエアのほぼ全てであるといえる.

image無線LAN設備などのハードウエアの準備に多くの予算が必要でここまでで限界とのことであった.個人が使う機器は何とかBYODでそろえ,ツール類はGoogleで無料,教材は教員の自作という状態であった.辞書や教科書の一部は買わず,図書館にもインターネットで検索できるということでノンフィクションの本は置かずで予算を節約しているとのこと.自作が商品の教材を超えられるのかとか,インターネットの情報が売り物の本を超えられのるのかなimageど思った.おそらくそれぞれに特徴があるので,両方を揃える必要があるだろう.

学校案内にある本校のカリキュラム紹介の最初のところには,まず基礎基本(国語,数学,科学)が大事と示されていた.ただ,これは学習のスタートで,その後の高次学力育成を目指していく風の記述があった.基礎基本が大事と一番最初に書かれているのが印象的であった.

生徒の情報端末は完全に学習の道具になっていることは確認できた.となると,その活用は授業に埋め込まれて目立たないし,それだけを見ると大した活用ではないと思ってしまう.ただ,これが定着した姿なのだろうと納得した.

オーストラリア:ビクトリア州教育省訪問

今年度の教員研修センターの教育課題研修海外派遣プログラム(G-1,学校教育の情報化・ICTの活用)の視察先は,オーストラリア.まずメルボルンの教育省に話を伺う.

最初,ビクトリア州教育制度についてのプレゼンテーション.人口は550万人.学校は2236校,クラスの平均人数は小学校で22人といった基本的な説明を受ける.学校が予算や人事等々を決められ,90%の権限は学校が持っているとのこと.やっぱり英国的なのか.image

カリキュラムは,AusVELSという大綱的なものがあり,それを学校なりにアレンジするとのこと.2015年に向けて,8つの学習領域と4つのスキル?で,学習評価が行われるそうだ.ただ,ここについて質問をしてみたけども,8つというのは日本的には教科で,肝心の4つを聞きたかったけど,image答えてくれず.終了後も21世紀型スキルとの関係も含めて尋ねてみたけども,時間切れ.

印象的だったのは,10年以内に世界最高のランキングを得ることが目標で,そのために様々な教育改革をしているとのことであった.

続いて,ICT関係の責任者のプレゼンを聞く.image

このプレゼンはうますぎた.これを聞いたら,誰もがみんな1人1台をやらなくてはならないと思うだろう.概念的なことが多かったけども,その意味するところはよく分かった.最後に質問で,先ほどの10年以内に世界最高ランキングを得ると言ったけども,ICTは重要視されているか,と聞いたら,プレゼンの素晴らしさに比べたらとても控えめな回答が得られた.

この地でも,予算が少ないというのは同じ事で,それをいかにやりくりするかが大事とのこと.4年以内の新しいPCの割合が87.33%で,これを調べてキープしようとしているとのこと.指標は初めて見たけどもなるほどと思った.また,PC関係が全体で45万台弱,無線LANのアクセスポイントが3万箇所以上,BYODもかなり取り入れているとのことで,こう考えるとかなり充実しているようであった.また,教員によるICT活用は話題にもならず.もはや児童生徒のICT活用が話題なのだと思った.

全般的にICTによって授業を変えるという主張が強かったけども,あくまでもツールであるという主張や,授業をよくするのは教師の熱意だという主張もあり,両者は矛盾するようだけども,とにかくプレゼンがうまくて納得させられる感じであった.