Topelius小中学校訪問(3/10)

小中の一貫校.ここもフランス語を使っての教科学習に熱心だった.全ての教室にプロジェクタが整備されており,IWBも2台あった.Office365を契約.40台のiPadがあるとのこと.

DSCF2263DSCF2277DSCF2281中3の化学の授業を見せてもらった.前半は実験についての講義.フランス語でますますよく分からないが,板書をみる限り,実験方法を一斉に説明していた.日本的に予想をさせたりはしていなかった.特にICTは使われておらず,小さな文字での板書と説明が続いた授業であった.中学校ではこういった授業形態を何度も見ている.30分経過後,隣の実験室で実験を開始.残りの45分間で実験を行う.通常45分授業であるが,化学では2コマまとめて75分で行っているそうだ.説明→実験の流れは初日の学校と同じように思えた.実験器具の保管方法,生徒の慣れなどを見ると,かなりの頻度で実験をしているのだろう.

iPadのカートは6年生の教室内に置かれていた.常にここにあるそうで,使いたい先生がいればこの教室に借りに来るとのこと.特定の先生の教室に置かれていて,それが学校全体で使われるようになるのかはよく分からなかった.子供によれば,発表に使ったり,アニメやビデオを作ったり,写真を撮ったり,計算アプリを使ったりしているのこと.そして,この教室には児童が42名もいた.こんな巨大なクラスがあるなんて驚くが,校長先生曰く人数が多い方が効果がありそうだから試しているとのこと.うーむ,フィンランドも幅広い.

これまで3カ年にわたってフィンランドの学校を訪問し,様々な視点で調査をしてきたが,学校ごとに違うどころか,学級ごとにも違うことが通常で,先生の裁量が大きいということがよく分かった.フィンランドといっても一様ではなく,フィンランドメソッドとは,一体なんなのかもよく分からず3年が経過した.ICTに関していえば,TeachingのICT活用は当たり前で,LearningでのICT活用が本格的に始まっているのが今年の特徴だろう.Teachingにおける実物投影機活用のうまさと比較すれば,Learningでの活用はまだまだアプリ教育の域を出ていないように思うし,子供のスキルはそれほど高くはない.

中高で自腹のスマホを持ち込んで学習に利用することが許されていることは,昨年同様に驚いた.資料がネット上にも置かれており(単にGoogleドライブに先生が個人的に資料が置いている風),それを生徒がみることが多い.或いは検索だ.生徒は学習以外のことには使わない規律の高さがある.もちろん,スマホを持っていない生徒もいるけども,個人主義と合理性がそれを問題にしないのだろう.学校にICT予算が潤沢にある訳ではないのであれば,個人のスマホを使うのも大いにあり得ると思った.finlandは,ケータイ料金も安いし,データ通信も無制限なのでやりやすいともいえる.