卒業式(03/24)

澤田です.

本日は富山大学の卒業式が盛大に開催されました.
富山大学高橋研究室が迎える最後の卒業式は,
喜びに晴れやかな先輩方のお顔と,先輩方を送り出す柔和で優しげな高橋先生のお顔が印象深いです.

高橋研からは,8名の先輩方がご卒業されました.
幾度となく私たち後輩に叱咤激励を下さり,
数多くの手本を見せて下さった先輩方がご卒業されました.
この場を借りて,8名の背中に祝福と感謝の意を表したいと思います.

また,安念さんと長勢さんは学部代表として学位授与式にて登壇されました.
お2人が大学生活で努力という水を与え続けた花が大きく開いた瞬間だったのではないでしょうか.

八人八色の素晴らしい人生を歩まれることを後輩一同お祈り申し上げます.
2015卒業式

3月情報研(03/23)

お久しぶりです。高山です。

21日(土)に今年度最後の情報研が行われ、
年度末のお忙しい時期にもかかわらず、13名もの先生が来てくださいました。
久しぶりの研究室の行事で、身も心も引き締まりまりました。

研究会の終盤には、高橋先生のフィンランドトークで盛り上がりました。
2015年3月情報研
私たち3年生も卒業まで残り1年となり、
高橋先生や情報研の先生方とご一緒させていただける時間も徐々に少なくなってきました。
学ばせていただけることに感謝しつつ、残りの1年間も大切に過ごしていきたいと思います。

Topelius小中学校訪問(3/10)

小中の一貫校.ここもフランス語を使っての教科学習に熱心だった.全ての教室にプロジェクタが整備されており,IWBも2台あった.Office365を契約.40台のiPadがあるとのこと.

DSCF2263DSCF2277DSCF2281中3の化学の授業を見せてもらった.前半は実験についての講義.フランス語でますますよく分からないが,板書をみる限り,実験方法を一斉に説明していた.日本的に予想をさせたりはしていなかった.特にICTは使われておらず,小さな文字での板書と説明が続いた授業であった.中学校ではこういった授業形態を何度も見ている.30分経過後,隣の実験室で実験を開始.残りの45分間で実験を行う.通常45分授業であるが,化学では2コマまとめて75分で行っているそうだ.説明→実験の流れは初日の学校と同じように思えた.実験器具の保管方法,生徒の慣れなどを見ると,かなりの頻度で実験をしているのだろう.

iPadのカートは6年生の教室内に置かれていた.常にここにあるそうで,使いたい先生がいればこの教室に借りに来るとのこと.特定の先生の教室に置かれていて,それが学校全体で使われるようになるのかはよく分からなかった.子供によれば,発表に使ったり,アニメやビデオを作ったり,写真を撮ったり,計算アプリを使ったりしているのこと.そして,この教室には児童が42名もいた.こんな巨大なクラスがあるなんて驚くが,校長先生曰く人数が多い方が効果がありそうだから試しているとのこと.うーむ,フィンランドも幅広い.

これまで3カ年にわたってフィンランドの学校を訪問し,様々な視点で調査をしてきたが,学校ごとに違うどころか,学級ごとにも違うことが通常で,先生の裁量が大きいということがよく分かった.フィンランドといっても一様ではなく,フィンランドメソッドとは,一体なんなのかもよく分からず3年が経過した.ICTに関していえば,TeachingのICT活用は当たり前で,LearningでのICT活用が本格的に始まっているのが今年の特徴だろう.Teachingにおける実物投影機活用のうまさと比較すれば,Learningでの活用はまだまだアプリ教育の域を出ていないように思うし,子供のスキルはそれほど高くはない.

中高で自腹のスマホを持ち込んで学習に利用することが許されていることは,昨年同様に驚いた.資料がネット上にも置かれており(単にGoogleドライブに先生が個人的に資料が置いている風),それを生徒がみることが多い.或いは検索だ.生徒は学習以外のことには使わない規律の高さがある.もちろん,スマホを持っていない生徒もいるけども,個人主義と合理性がそれを問題にしないのだろう.学校にICT予算が潤沢にある訳ではないのであれば,個人のスマホを使うのも大いにあり得ると思った.finlandは,ケータイ料金も安いし,データ通信も無制限なのでやりやすいともいえる.

Vähä-Heikkilä 小学校訪問(3/10)

2年ぶり2度目の訪問となった.プレスクール,1年~6年で426名の児童が在籍している.教員数は35名ほど.フランス語の指導に特徴のある学校.特別支援教育も充実しているとのこと.教員が学習指導するためのプロジェクタ,実物投影機,プロジェクタという定番セットはもちろん,タブレットが最近PTAから30台寄付されたとのこと.

DSCF2165DSCF2172DSCF2207宗教の時間では,宗教ごとに授業が行われていた.少人数の宗教ではテレビ会議システムを使って他校と同時に行う.テレビ会議システムの先に先生がいるけども,手前の教室にもアシスタントがいて,キチンと実施する仕組みがあった.とはいえテレビに映っている先生がどこにいるのかが即答できなかったのが面白かった.それくらい当たり前の事なのであろう.また,実物投影機が上手に使われていた.指さし付きで拡大率も良いし使い慣れていることはよく分かった.

DSCF2231フランス語で行う6年生の算数の授業を見た.2年前にも参観させてもらった先生の授業であったが,前回同様に,前半の一斉指導部分が優れていた.ただ,後半のグループ学習シーンでは,示された6種類の学習活動のうちいくつかがタブレットでのドリル学習であり,それはサイコロで決めていた.タブレット活用も,アプリ内課金がされていない無料部分だけでアプリを使っていて,身につく力のか心配になった.無線LAN整備完了も昨秋とのことで,試行錯誤しているのであろう.

デジタル教科書についてもかなり知ることが出来た.既に小学校の6年生の物理や化学は教科書が電子化されており,紙媒体は発行されていないとのこと.先の算数の授業では,教科書,指導書に加えて,提示用のデジタル教科書の3点セットが活躍していた.教科書紙面の部分拡大が基本的な機能だった.それにとても安心感を覚えた.

初めての給食もいただいた.その後,さらに3年生のフランス語の授業もみた.

同じ学校に再び訪問できて,同じ先生の今度はタブレットを使った授業を見せてもらって,よき比較が出来た.さらに前回以上に細かい質問にも応じてもらえた.大感謝.

Wäinö Aaltonen School訪問(3/9)

トゥルクで一番ICTが進んでいる学校.英語の教育にも特徴がある学校.ICT機器は様々な予算を獲得して整備している.校長先生からは,学校の説明のみならず,EU圏でのICT関係のプロジェクトの説明や,Petagogies for deep learningというプログラムに参加しているとか,プログラミング教育に関するコミュニティの説明など話題は多岐にわたった.

DSCF207221学級の小学校で500名程度の児童がいる.270台の情報端末(ipadやサーフェス)に,校内全域での無線LANが使える.もちろん,プロジェクタ,実物投影機やPCも整備されている.

かれこれ3年間フィンランドの学校を訪問しているが,これだけ手厚くいろいろと見学させてくれ,説明をしてくれたのは初めてであった.DSCF2084今までの謎が一気に解けた気がする(そんな訳はないが).学校ごとに様々に方法が違うとは思っていたけども,学級ごとにもかなり違う様子がうかがえた.グループで机を並べているクラス,スクール形式で机を並べているクラス(こっちの方が多いけど),学年をミックスさせたりクラスを分けたり,DSCF2088タブレットを使うクラスもあれば,無線LANでつながったPCを使うクラスもあれば,有線でつながったPCを使うクラスもあったりして(普通教室なのに),もう自由自在だった.情報端末が収納されているカートは廊下にあるときもあれば各教室内にある時もある.機種も保管場所も意図が読み取れない.とにかく均一ではない.先生に任されているとのことであるが,どういうルールなのかまでは分からなかった.

プログラミング教育については,2016年のカリキュラム改定時に算数を中心に様々な教科でやりたいとのこと.週1回くらい授業をしたいと言っていた(ホントか).Cord.orgとか,Koodikoulu.fiを見せてくれながら説明してくれた.

ずいぶん長い時間にわたり付き合っていただいた.ただ,もっとたくさん時間をかけないとわからない事も多いと思った.今回はお腹いっぱいだけど.

Luostarivuori secondary school訪問(3/9)

今回の学校訪問は,エルモドイツの野阪さんと地元のラクソネン氏に多大なるご支援をいただいた.そして,英語は通じるとはいうものの,これまでの経験上,やはりフィンランド語の方がインタビューもうまく行くと思われるので通訳を幡野さんにお願いした.幡野さんは日本語フィンランドの辞書を作っている位の方.そして野中先生と完璧なメンバーに支えられての視察となった.

最初に英語に重点を置き,慶応普通部と交流している中高校を訪問.生徒は1000名で,中学生が700名,高校生が300名程度とのこと.100%進学だというが,この人数比はどうしてかまでは分からなかった.2016年のカリキュラム改訂に合わせて,より生徒が主体的に学んだり,タブレット等を道具に用いて学習を行うことを目指して行きたいとのことであった.

ICT環境としては,全ての教室にプロジェクタ,実物投影機,PCが常設.学校内に100台のタブレット端末がある.またほとんど全ての生徒が持っているタブレット端末も学習に使う.スマホでメモや写真をとったりする.保護者が高い金を遣ってスマホを持たせているのだから,活用しないともったいないとのこと.

DSCF2007DSCF2015DSCF2020DSCF2026視察したのは中1の物理の授業.光の屈折についての実験だった.実験と座学の割合は半々で,1時間事に,実験と座学を繰り返しているパターンとのことであった.プロジェクタで実験手順が映されており,生徒はその通りに実験を行う.ただこの実験手順書はGoogleドキュメントのファイルであり,生徒も自分のスマホでそれ呼び出して見ながら実験を行っていた.手元にあるので,見やすいということであろう.自分のスマホを使っているけども,関係ないことや遊びに使う生徒は皆無だった.

実験手順書の課題や表をノートに転記して,その空欄を実験結果から埋めていく.早く終わった生徒はおしゃべりに夢中だったように思えた.実験の前に予想とか,終了後にまとめとかそういったものはなかった.他の時間でやるのかも知れない.テキパキと実験が進んでいって終了.実験器具の使い方には相当慣れている.終わった後に,プロジェクタの光でも屈折を確認し出す生徒もいた.

どうやって学力がつくのか若干不思議になりつつ終了.

高校生が受験のために学校に来ていて,廊下にたくさんいて,さらにバナナを持っているという不思議な光景も目撃.スマホは昨年も見たので驚きはないが,やはりまだまだフィンランドの学校への理解が足りない.

移動また移動

今回の旅は,移動ばかりだ.英国でもロンドンにいたのは実質1日.あとは毎日3時間くらい電車に乗り続けて,各地の学校を回った.ただ座っているだけだけども,時差ぼけの調整がうまくいかなかったこともあり,これが意外と疲れて,他の事をする気が起こらない.ハロッズにも行かないのは初めてかもしれない.

土曜日に,ヒースローから3時間のフライトでヘルシンキへ.結局,この移動にも1日を要した.土曜日の夕方に着いたヘルシンキではお店は閉まる直前.たくさんお客さんがいるのに18時に本気で閉まって驚く.またしても10分で買い物.今回はスピードも求められる旅だ.

日曜日は,ヘルシンキ在住の靴家さんとランチ.フィンランドの教育事情について,小学生の保護者でもある靴家さんからいろいろと伺った.プログラミング教育が始まることも話題だそうで,このあとの視察が楽しみになってきた.

そして,再び2時間の移動でトゥルクへ.英国のように電車が遅れた.駅からタクシーに乗ってチェックイン.そして夕飯に繰り出すも,18時を過ぎた日曜日は,レストランすらやっていないことが大抵で,ハンバーガーを食べる.しばらくするとフロア閉店だそうで追い出される.そして,ホテルのフィンランドサウナに挑戦.これも21時でおしまいとのことで追い出される.週末は,部屋でゆっくりするのが正しい過ごし方のようだ.

英国:ICT活用とComputingのまとめ(2015年3月)

今回は,ロンドン,エクセター,ウスターにある3つの小学校を訪問した.いずれの学校でも普通教室でのICT活用はもちろん行われており,さらにComputingの授業を1コマずつ見せてもらった.また,これらの学校は,特別にICT活用に取り組んでいる学校ではなく,あえていえば日本や国際交流に興味のある校長先生のいる学校といえるだろう.

ICT活用では,教室に常設されている電子黒板とPCの活用がいずれの授業でも行われていた.電子黒板は,多くのケースで単なるプロジェクタのスクリーンと化していたのは相変わらずであった.しかし,珍しく他メーカーの電子黒板が常設されている学校があり,そこでは電子黒板機能が使われていた.タッチ機能の活用が中心であった.さらに少しの書き込み電子黒板に提示される内容は,自作や流通しているスライドコンテンツ,実物投影機,エスプレッソ製のコンテンツ(2校も)がであった.また,デジタル顕微鏡を映しているケースもあった.依然として,教員による拡大提示は当たり前のように行われいた.今回の訪問で感じたことは,やはり,基本性能に優れた電子黒板は,月日が経ってもタッチの精度が高く,使われ続けるということであった.この学校では,さらに,液晶ディスプレイ型の電子黒板に買い換えるといっていた.

DSCF1943Computingの授業では,他の工夫に満ちた教科の授業に比べれば,まずはやっている,という印象はぬぐえなかった.昨年の9月から始まったことを考えれば,まだ取組の最初の段階であり,試行錯誤をしているのであろう.3校をまとめると下記になる.

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DSCF1813特徴的なことは,テキストは使われていないこと,ワークシートやノートは必ず使われていたこと,子供のPCの操作スキル(ファイル操作,キーボード等)は高いものの,プログラミングには慣DSCF1922れていないことであった.また,Computingの授業のことをICTと呼んだり,教科学習のまとめの段階でPCを使うことをComputingを名付けたりするのが2校で,情報科学やプログラミングだけを教えるのは1校であった.そして,いずれの学校も,タブレットではなく,キーボード付きのノートPCだ.詳しいことは,さらに調べないと断定的なことはいえないが,とりあえず離れた地域の3校を調べた結果としてまとめておきたい.

Grimley and Holt CE Primary School訪問(3/6)

ウスターにあるGrimley and Holt CE Primary Schoolを訪問した(ウスターとは,あのウスターソース発祥の地だそうだ).OfstedではOutstandingの評価を得ており,かなり優れた学校といえる.昨年度末にあった東京での国際交流基金のパーティが縁で訪問することになった.とても小規模の学校である.

ここでは,Mantle of the Expert(専門家のマント)という考え方で,合科的な取組を行っている.これについて優れた取組と評価されているようだった.また,学年も2学年ずつで1クラスにしており(複式?),これまたこれまでとはずいぶん違う学校に来た気がした.

DSCF1936Computingの授業では,DSCF1934理科と合わせて,植物のライフサイクルをWordを使って清書をする取組をしていた.ここでも,初日のロンドンの学校と同じく,教科の学習成果をコンピュータを使ってまとめる学習であった.ただ,この学校ではプログラミングではなく,Wordのsmart artを使っていた.既にノートにまとめてある内容であるが,単にWord上に清書するだけではなく,インターネット上で画像を検索して貼り付けたり,内容を確認したりしていた.また表現方法について,画像検索をして他の例を参考にするなどしていた.この学校でも,キーボードやファイル操作は簡単にできるし,インターネットの検索も上手だった.何よりファイルを添付してメールで提出しなさい,といわれても,みんな短時間で出来ていた.ちなみに,我が大学では大学生にこう指示しても,習っていないだの,スマホで提出して良いかなど,一筋縄には行かないことを考えると小学校の段階から大きな差があるといえる.

以上で英国での学校訪問を終えて,ロンドンに3時間かけて戻った.今回の旅は移動が多すぎて消耗が激しかった.もちろん,お土産を買う間もなく,名所を訪ねることもなく,ひたすら移動し続けるとても慌ただしい旅であった.

Bowhill Primary School訪問(3/5)

毎年恒例となっているエクセターDSCF1893にあるBowhill Primary Schoolへの訪問.カレン校長先生とは,11月に日本で会っているし,何度も訪問させてもらっているので,こちらのリクエストに応じてくれて,早速本題に入れるのがありがたい.資料も用意してくれている.わずか4時間の訪問と思えないほど密度が濃くなる.野中先生人脈のすごさがここにある.

DSCF1920授業研究や教員研修などについての話をとても詳しく聞いた.さらに,Computingの授業も見せてもらった.Kodu Game Labを使ってゲームをプログラミングする授業であった.ワークシートも用意されていたが,事前に書くというよりかは,自由にプログラミングしてその成果をワークシートにまとめていく感じであった.試行錯誤的,探索的にプログラミングを学んでいるようであり,子供の様子をみても,まだ初期段階であると感じられた.ただ,ファイル操作やキーボード操作などには習熟していた.その上でのプログラミング活動であった.壁には,Swiched on Computing の教材付属の張り紙が貼ってあった.

短い時間であったが,何日も通ってやっと得られるような情報がたくさん得られたことに大感謝.

その後,ウスターに電車で移動.連日,数時間電車(通勤列車に2時間とか)に乗っているし,ホテルも変わるので,もはやくたくた.今回の旅は全く落ち着かない.